お役立ちコラム

2025/05/30

黒い羽アリはシロアリ!?見分け方と注意点を解説

家のまわりで黒くて小さな羽アリを見かけて、「もしかしてシロアリ…?」と不安になったことはありませんか?

実は、シロアリと黒い羽アリ(クロアリの羽アリ)は見た目がよく似ており、間違いやすい害虫です。
しかし、放っておくと住まいに深刻な被害をもたらす可能性があるため、正しく見分けて早めに対応することが重要です。

この記事では、黒い羽アリとシロアリの違いや見分け方、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

黒い羽アリはシロアリ!?見分け方と注意点を解説

黒い羽アリはシロアリなの?

黒い羽アリとシロアリの羽アリは、初夏から秋にかけて家の中や周辺で見かけることが多く、一般の方には区別が非常に難しい存在です。
しかし、両者は見た目や生態が異なるだけでなく、発生時のリスクや被害が大きく異なるため、正しい知識と見分け方を持っていることが大切です。

黒い羽アリとは?基本的な特徴

黒い羽アリとは、 クロアリのコロニーから発生する有翅の個体で、いわゆる「羽アリ」と呼ばれるものです。
これらは繁殖期に新たな巣を作るため外に飛び立つアリで、体全体が黒っぽく、胴体がくびれていて頭部や胸部、腹部の区別がはっきりしています。

また、羽の長さや色も特徴的で、後翅よりも前翅がやや長い傾向があります。
黒い羽アリはシロアリと異なり、木材を食害することはありません。

シロアリの羽アリとの混同が多い理由

黒い羽アリとシロアリの羽アリが混同される主な理由は、どちらも黒色で羽があり、時期によって集団で発生するため、見た目が非常によく似ているためです。

また、家屋や建物の周辺で大量発生すると大きな不安を感じさせる共通点もあります。

さらに、素人目には体格や羽の形、動きの細かな違いを判別しにくいため、発見すると「シロアリ被害かも」と心配されることが少なくありません。
この混同が被害の誤解や不安を生みやすい要因となっています。

注意すべき被害やリスク

黒い羽アリは構造材などを食害することはほとんどありませんが、衛生面や見た目の不快感から問題になることがあります。

一方で、シロアリの羽アリと間違って対処を怠ると、本当にシロアリが原因だった場合、家屋の構造材が著しく傷むリスクを見過ごしてしまう恐れも。
正しい見分けと素早い対策が、被害やリスクを最小限にするポイントです。
気になる場合は、専門業者に相談することも大切です。

シロアリの羽アリとの違いを詳細に比較

シロアリとクロアリの羽アリは見た目はよく似ていますが、習性や体の構造に明確な違いがあります。

ここでは、シロアリの羽アリの特徴を詳しく紹介し、それと黒い羽アリとの違いを比較することで、正しい判別方法を解説します。
自宅を守るためにも、両者の違いを知ることは非常に重要です。

シロアリの羽アリの特徴

シロアリの羽アリは、体色が淡褐色から黒っぽいものもいますが、全体的にやや半透明で柔らかな印象を受けます。
胴体にくびれがなく、頭部・胸部・腹部が真っすぐ繋がっているように見えるのが特徴です。

また、4枚の羽がほぼ同じ大きさと形をしていて、落ちた羽も目立ちます。
発生時期は主に春から初夏にかけてで、家屋の近くや床下、壁の隙間などで集団で見られることが多いです。
木材を食害し、建物に甚大な被害をもたらす点が重要です。

黒い羽アリとシロアリの羽アリの相違点

黒い羽アリ(クロアリの羽アリ)は、体にしっかりとしたくびれがあり、頭・胸・腹部がはっきり区別できます。

一方のシロアリの羽アリは、体のくびれがなく、寸胴な体型をしています。
羽の形にも違いがあり、クロアリは前翅が後翅より長く、シロアリは全て同じ長さです。

また、行動範囲も異なり、黒い羽アリは主に外部や地表付近で見かけ、シロアリは家屋内部や土壌、木材内部に発生します。
これらの特徴を総合的に判断することで、見分けることが可能です。

黒い羽アリとシロアリ、それぞれの被害の例と対応策

黒い羽アリとシロアリは羽アリとして発生しますが、その被害の大きさや内容、必要な対応策は全く異なります。

ここでは、実際に住宅や建物に与える被害例を紹介し、適切な駆除や対応法について解説します。
間違った判断を避け、大切な住まいを効率的に守るためのポイントをご案内します。

家屋への影響と被害の大きさ

黒い羽アリが家屋に侵入した場合、構造材を食い荒らすことは基本的にありませんが、台所や風呂場などで大量発生すると不快感や衛生面の問題が生じることがあります。
それに対して、シロアリの羽アリが確認された場合は要注意です。

シロアリは木材を食害し、家屋の土台や柱など重要な構造部材を内部から破壊してしまいます。
被害が進行すると、修繕費も高額になり、耐震性までも脅かされる危険性があるため、シロアリ被害は速やかに専門業者による調査と駆除が必要です。

市販の駆除グッズの有効性

黒い羽アリに対しては、市販の殺虫スプレーやトラップが効果的な場合が多く、発生源を特定して処理することで比較的容易に対処できます。
しかし、シロアリの場合は市販のグッズだけで完全に駆除するのは難しく、根本的な巣や発生ルートの特定と駆除が不可欠です。

むしろ素人が市販品だけに頼ると、巣の存在を見逃し被害が拡大する恐れも。
シロアリの疑いがあれば、自己判断で終わらせず、プロの業者に早めに相談することをおすすめします。

まとめ

黒くて小さな羽アリを見かけたとき、「シロアリでは?」と不安になる方も多いはず。
実際、クロアリの羽アリとシロアリの羽アリはよく似ていますが、体型や羽の形、被害の内容がまったく異なります。
黒い羽アリは基本的に木材を食べず、被害は軽度ですが、シロアリは家の構造を侵食するため早期対処が不可欠です。

見分け方を正しく知り、少しでも不安があれば早めに専門業者へ相談しましょう。
住まいを守るためには、知識と行動が最大の予防策になります。

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808シティ株式会社 代表取締役社長

足立雅也

大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。

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