街中ではよく見るカラスですが、カラスの死骸というのは意外と見かけないものです。
しかし、万が一カラスの死骸を見つけてしまったら、どう対処するのが良いのでしょうか?
本記事ではカラスの死骸を見つけた時の対処法について詳しく解説します。
自治体で回収してもらえるケース、自分で処理しなくてはいけないケースとさまざまなので、カラスの死骸の処理に困っている方はご一読ください。
目次
カラスは住宅街や商店街など街中で見かけることが多く、ゴミを荒らしたり、家庭菜園の野菜や果物を食べたりと、何かと迷惑がられることの多い野鳥です。
生きたカラスは日常的に見かけますが、カラスの死骸は意外と見かけないもの。
あんなに多くのカラスが街中にいるのに、カラスの死骸を見かけないことを不思議に思ったことはありませんか?
私たちが普段目にするカラスは、日中に街中でゴミ箱を漁っていたりエサを探していたりする元気なカラスです。
日中に街中で見かけるカラスは、言い例えるなら「仕事中」のカラスで、日が暮れると森や林にある自分の巣へ戻っていきます。
寿命を迎えたカラスや病気のカラスなど、弱ってしまったカラスは、街中まで出ることをやめます。
そして、人目につかない森や林の自分の巣でひっそりと死んでいくため、街中でカラスの死骸を見かけることは少ないのです。
昔に比べると、カラスを目にする機会自体が減っていると感じている方も多いかもしれません。
実際に、東京23区内のカラスの生息数は、ここ20年程で3分の1以下になっていると言われています。
カラスの生息数が激減している背景には、カラスの餌となっている生ゴミの量が減っていることが影響しています。
カラスの生息数そのものがひと昔に比べると減少しているため、カラスの死骸も少なくなっていると言えるでしょう。
自宅の敷地内や近隣の道路などにカラスの死骸を見つけたら、どう対処すればよいのでしょうか?
ここからは、カラスの死骸を見つけた時に連絡すべき場所や死骸の処理法を紹介します。
カラスに限らず野生動物や野鳥の死骸を見つけた場合、原則としてその敷地の所有者が処理しなくてはいけないと定めている自治体が多いです。
そのため、カラスの死骸がどこにあるのかによって対処法は異なります。
アパートやマンションなら管理会社へ連絡
アパートやマンションの敷地内にカラスの死骸がある場合は、住民が自分で処理する必要はありません。
大家さんや管理会社へ連絡して死骸を処分してもらいましょう。
公共の場所にカラスの死骸がある場合は自治体へ連絡
自宅前の道路(公道)や公園などにカラスの死骸がある場合は、お住まいの市区町村に対処してもらえます。各市区町村の環境衛生課などに連絡しましょう。
自宅の敷地内にある場合は自分で処理
自分の所有している敷地内(私有地)にカラスの死骸がある場合、原則として自分で処理する必要があります。
ただし、自治体によっては私有地にあるカラスの死骸も回収・処理してもらえることがあるため、自分で処理する前にお住まいの市区町村の環境課や保健所へ相談してみましょう。
自治体でも自分で処理できない場合は、業者を雇って処理してもらうことになります。
カラスの死骸には病原菌や寄生虫が付着している可能性が高いので、カラスの死骸を処理する時は必ずゴム手袋やトングを使い、手を汚さないように気を付けましょう。
死骸はビニール袋に入れて密封し、さらに自治体指定のゴミ袋に入れて、一般廃棄物(可燃ごみ)として処分します。
死骸の入ったゴミ袋にはマジックペン「カラスの死骸」と書いておくと、ゴミ収集の人に分かりやすいです。
毎年10月~5月にかけて、2月頃をピークに鳥インフルエンザが流行します。
鳥インフルエンザが流行している季節にカラスの死骸を見つけたら鳥インフルエンザに感染している可能性があるため、お住まいの地域の役所や保健所に問い合わせてみましょう。
地域で鳥インフルエンザが流行している場合は、役所や保健所で死骸を回収してくれる可能性が高いです。
カラスの死骸が1羽だけなら自然死や事故死が考えられますが、複数のカラスの死骸を発見した場合は、病原菌や感染症の疑いがあります。
鳥インフルエンザの流行時と同様に、市役所や保健所に通報して対処法を仰ぎましょう。
カラスの死骸の処理に困ってしまったら、業者に依頼して死骸を回収・処理してもらうことができます。
カラスの死骸を処理できる業者は、害虫駆除業者や清掃業者などです。
「お住まいの市区町村名+カラス+死骸」で検索をしてみましょう。
カラスの死骸はあまり見かけるものではありませんが、万が一カラスの死骸を見つけてしまった時のために対処法を紹介しました。
自治体によってはカラスの死骸があることを通報すると回収してくれるところもありますが、原則として私有地にあるカラスの死骸は所有者の責任で処理しなくてはいけません。
鳥インフルエンザなどの感染症や病原菌を持っている可能性も高いので、死骸を自分で処理する時にはゴム手袋を使用するなど安全に気を付けて処理しましょう。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
大阪を中心とした関西圏など、広域にわたって対応しております。
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