お役立ちコラム

2023/04/18

羽アリに似た虫にはどんな虫がいる?駆除方法や発生を防ぐ方法について

メイガ、アリガタバチ、キノコバエはシロアリの羽アリと姿形がそっくりで、よく見間違うことがあります。

シロアリの羽アリと似ているからといって同じ駆除方法を用いても効果がありません。

これらの虫を見つけたら、まず、羽アリか羽アリ以外の虫であるかを判断したうえで、正しく駆除する必要があります。

この記事では羽アリに似た虫の駆除方法を中心に解説します。
羽アリが発生した場合の対処法についても触れていますので、ぜひご一読ください。

羽アリに似た虫にはどんな虫がいる?駆除方法や発生を防ぐ方法について

メイガ

蛾の一種で、食品の貯蔵庫にいることが多く、米やパスタなどに卵を産みつけて繁殖します。

羽アリ(シロアリ)との違い

羽アリは一般的に黒い色をしていますが、メイガは赤褐色や灰色がかった茶色をしており、羽に鱗粉があるのが特徴です。

また、羽アリは大きさが約4.5㎜~7.5㎜ですが、メイガは約1㎝~2㎝とかなり大きめです。

羽アリの発生時期は4月~5月ですが、メイガは4月~10月と5カ月ほど長くなています。

羽アリの発生場所は家の中の暗く湿った場所ですが、メイガの場合は米や小麦粉、麺類などが置かれている食料庫になります。

メイガが発生した場合の対策

大量発生して飛び回るメイガの成虫には、くん煙式殺虫剤が有効です。

しかし、食品の中にいる幼虫などはくん煙式殺虫剤では駆除できませんので、
食品ごと廃棄するしかありません。

メイガの発生を防ぐ方法

メイガの棲みかとなる米やパスタなどは早めに消費するようにし、一度封を開けたら容器に密封して保存しましょう。

メイガの幼虫がかみ切ることがないように、容器はビニールの袋などではなく、頑丈で密封されたものがおすすめです。

アリガタバチ

蜂の一種で、羽が生えたオスの姿が羽アリにそっくりです。

食品の貯蔵庫などでシバンムシの幼虫に多く寄生して卵を産みつけて繁殖します。

メスの成虫は毒を持ち、刺されると赤く腫れ痛みやかゆみがあり、水ぶくれや化膿する場合もあります。

羽アリ(シロアリ)との違い

アリガタバチは1.3㎜~3.5㎜と羽アリよりも小ぶりです。

4月~10月と比較的長期間発生し、高温になるほど動きが活発です。
畳の上や食料貯蔵庫などにシバンムシと一緒にアリガタバチが生息しています。

アリガタバチが発生した場合の対策

アリガタバチを見かけた場合、ほぼ間違いなく寄生先となるシバンムシも発生しています。
アリガタバチを駆除するのは、シバンムシも一緒に駆除しなければなりません。

くん煙式殺虫剤を使用すれば、アリガタバチもシバンムシも駆除可能です。
しかし、食品に入り込んだシバンムシには効果がありませんので、すぐに食品ごと廃棄しましょう。

アリガタバチの発生を防ぐ方法

アリガタバチの発生を防止するためにはシバンムシも同時に発生を防止しなければなりません。

開封した食品はなるべく早く調理し、残りは冷蔵庫に入れたりタッパーで密封したりして保管しましょう。

お菓子やパンの食べこぼしなどは、シバンムシのエサになります。
畳の上などはいつもきれいに掃除しておくようにし、畳は春と秋に天日干しをするのがおすすめです。

キノコバエ

堆肥などを含む湿り気のある土の中に産卵しますので、室内の観葉植物の鉢植えやプランターがキノコバエの発生源です。

腐葉土や肥料などを栄養として2週間~4週間ほどで幼虫は成虫になり、数百個の卵を一度に産み大量発生します。

羽アリ(シロアリ)との違い

キノコバエの大きさは約1㎜~2㎜とシ羽アリよりも小ぶりです。

発生時期は6月~7月・9月と比較的長期間になります。
梅雨の時期など、気温が約30度・湿度が70%以上になると発生しやすく、秋でも高温多湿の日は大量発生することもあるようです。

キノコバエは、観葉植物やプランターが主な発生場所です。

キノコバエが発生した場合の対策

飛び回るキノコバエの成虫にはスプレー式殺虫剤が有効で、観葉植物やプランターの土の中にいる幼虫には農薬が有効です。
成虫・幼虫ともいっしょに駆除しないと、繁殖力が強いので、すぐに幼虫が発生してしまいます。

キノコバエの発生を防ぐ方法

キノコバエは湿った所を好みます。
発生源となる観葉植物は日当たりや風通しのよい場所に置き、土の表面を乾燥させ、化学肥料や土を使用し、油粕・鶏糞・魚肥などの有機肥料は避けましょう。

また、窓や網戸を閉めたり、隙間に目張りをしたり、虫除け剤を窓際に吊り下げたり捨て外からの侵入を防止しましょう。

羽アリ(シロアリ)が発生した場合の対処法

羽アリの駆除には、掃除機で吸い取るのが一番です。
掃除機の衝撃ですぐに死んでしまいますし、たとえ生きていても1日置いたら死んでしまいます。

スプレー式・くん煙式の殺虫剤は使わないようにしましょう。
巣を追い出された羽アリがいろんな場所へ移動して、また新しい巣を作るため、かえって被害が拡大してしまいます。
また、殺虫成分を吸い込むことで人体などに悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

しかし、羽アリは繁殖力があるので、またすぐに別の場所に巣を作って大量に発生してしまいます。
羽アリを撲滅するには専門の駆除業者にまかせる方が安心です。

まとめ

メイガやアリガタバチやキノコバエはシロアリの羽アリにそっくりな虫です。

しかし、これらの虫は大きさや発生時期、発生場所が羽アリと異なります。
羽アリと似ているからといって同じ駆除方法では効果がありません。
羽アリか羽アリ以外の虫であるかを判断したうえで、正しく駆除しましょう。

しかし、どうしても手に負えない場合は専門の駆除業者にまかせることをおすすめします。

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808シティ株式会社 代表取締役社長

足立雅也

大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。

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