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2023/11/07

大量発生しやすいヤスデの種類とは? 大量発生させないための対処法 

ジメジメした落ち葉の中などに発生しやすいヤスデ。ムカデに似ていることから「咬まれてしまうのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ヤスデについて詳しく解説。大量発生しやすいヤスデの種類と、ヤスデの対策方法を紹介します。

大量発生しやすいヤスデの種類とは? 大量発生させないための対処法 

そもそもヤスデとはどんな虫?

ヤスデとは、細長い身体に数多くの体節と脚を持つ節足動物の一種です。
ヤスデの体は頭部と胴部に分かれており、胴部はさらに胸部と腹部に分かれています。
ヤスデは種類が多く、世界では1万種以上、日本だけでも250種類以上が生息していると言われています。

ヤスデの生息場所

ヤスデの多くは草食性で、落ち葉や倒木を餌としています。
基本的に日当りが悪く湿気の多い場所を好み、森林、湿気の多い草地、落ち葉の多い公園や一般家庭の庭などに生息しています。

ムカデとの違いは?

ヤスデは同じ節足動物のムカデと混同されがちですが、ムカデは1つの体節から1対の脚しか出ておらず、1本1本の脚もヤスデのものと比べると長く太めです。
また、ムカデは攻撃性が強く動いているものに触れると素早く反応して瞬時に牙で咬みつくのに対して、ヤスデは動作がゆっくりとしており人を咬むことはありません。
ヤスデを見て「ムカデだ!」と驚いても、脚の生え方や動きの違いで簡単に見分けることができます。

人体への危害は?

ヤスデは、ムカデのように人に咬みついて危害を加えることはありませんが、刺激臭のある毒液を分泌します。
ヤスデの毒液に触れると皮膚がかぶれたり、痒みが出たりすることもあるため注意が必要です。
ヤスデは土壌分解で大切な役割を荷う益虫で、ムカデのように人に咬みついて危害を加えることもないため、害虫として特に恐れる必要はありません。

大量発生してしまうことも

草食性で人体に危害を与えることもないヤスデですが、ムカデに似た見た目や悪臭のある分泌物を放つことから、嫌われがちです。
また、落ち葉の多い環境では大量発生してしまうことも多く、庭で大量発生してしまったり家の中に入り込んできたりすると、生活に悪影響をもたらします。

大量発生しやすいヤスデの種類

ヤスデは種類が多く、世界では1万種以上、日本だけでも250種類以上が生息していると言われています。
ここからは、普段の生活で見かけることが多く大量発生しやすい2種類のヤスデを紹介します。

ヤケヤスデ

日本で最も多く見かけるのはヤケヤスデと呼ばれる種類で、日本全国に分布しています。
体長は成虫で18mm~20mmで、20節の体節があります。
胴部は背面が焦げ茶色から黒色で焼けたような色合いをしていることから「ヤケ」ヤスデと呼ばれています。
湿気の多い環境を好み普段は落ち葉の下や腐葉土の中で暮らしていますが、生育に適した環境が揃うと大量発生しやすい種類です。

キシャヤスデ

キシャヤスデは体長約35mmの、比較的大型のヤスデです。
幼虫はオレンジ色や乳白色の薄めの色をしており、成長するにつれ焦茶色から黒色に変化していきます。
キシャヤスデは日本固有のヤスデで、長野県を中心に分布しています。
キシャは汽車から来ており、山間部を通る鉄道の線路に大量発生してヤスデの体液でスリップ事故を起こすなど電車の運行を止めることがあるので、キシャヤスデという名前が付けられました。

ヤスデを大量発生させないためには?

ヤスデは人体に危害を加えず土壌を分解するための益虫なので、積極的に駆除する必要がありませんが、落ち葉が多くジメジメした環境が揃うと大量発生してしまう事も少なくありません。
梅雨時など長雨が続き普段生息している落ち葉や側溝が水没すると、上へ上へと避難してきて壁や塀を這い上り、窓やドアの隙間、軒下から室内に侵入することもあります。
ヤスデを大量発生させないためには、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか?

落ち葉や枯れ枝を放置しない

ヤスデは落ち葉や朽木を餌にしています。
落ち葉や枯れ枝をそのまま放置していたり、庭の隅に溜めていたりすると、ヤスデにとっては餌が豊富で居心地の良い場所となってしまいます。
庭や側溝などをこまめに掃除し、落ち葉や枯れ枝を片づけるようにするだけで、家の近くでヤスデが大量発生することを防げます。

水はけをよくする

ヤスデはジメジメと湿気の多い場所を好み、乾燥した場所を嫌います。
庭に水が溜まりやすい場合は排水を改善したり、落ち葉や枯草などをこまめに片づけたりなどして、湿気の多い場所を少なくしましょう。
また、庭木の不要な枝を剪定することで風通しや日当たりを改善すると、庭全体のジメジメ感を抑えることができます。

家の中でヤスデを見つけたら

ヤスデは窓やドアの隙間などから家内に入り込んでしまうことがあります。
ヤスデは動きがゆっくりなので、見つけたら殺虫剤を使って駆除しましょう。
ヤスデの体を潰してしまうと悪臭のする体液が飛び散ってしまうため、潰さないようにつまんでゴミ袋に密閉して処分しましょう。

まとめ

ムカデに似た見た目や悪臭を放つことから嫌われがちなヤスデですが、基本的には人に危害を及ぼすことがないので、積極的に駆除する必要はありません。
しかし、落ち葉が多くジメジメした環境では大量発生しやすく、時には家の中にまで入り込んでしまうこともあるため、注意が必要です。
ヤスデが大量発生してしまった場合は、信頼できる害虫駆除業者に依頼してみることも検討してみましょう。

害虫駆除は808シティにお任せください

808シティ株式会社 代表取締役社長

足立雅也

大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。

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