クサイ臭いを出すカメムシは、越冬するために民家に侵入することで有名ですが、被害はそれだけではありません。カメムシは果物や野菜などを好んで吸汁するため、農家の方が頭を悩ませる害虫の一つなのです。
この記事では、そんな害虫カメムシにお悩みの方に、安心安全に駆除できる忌避剤4種類と、カメムシの生態や好む植物や野菜についてご紹介します。
目次
果物・野菜・お米まで吸汁してしまう害虫カメムシ。どのようにカメムシから農作物を守れるでしょうか?カメムシの駆除に効果的で、安心して使用できる忌避剤をご紹介します。
木酢液とは、広葉樹の木炭を焼くときに発生した煙を冷却して液体にしたもので、害虫対策に効果があります。液体は茶色で、燻しの香りがするのが特徴です。カメムシも木酢液の独特の香りが苦手なのか、木酢液を散布すると農作物にあまり寄ってきません。木酢液の種類によりますが、薄めてから被害を避けたい植物の周りに散布します。さらに木酢液の原液を吊るしておくと、香りが周りに広がって害虫が寄って来なくなるでしょう。
コーヒーも木酢液と同じように、燻したような香りがあるためカメムシも苦手の様子。薄めず、普段飲む濃さのコーヒーを植物に散布します。コーヒーは木酢液ほどの刺激はないので、カメムシの被害がなくなるまで定期的に撒くようにしましょう。
唐辛子は言うまでもなく、かなり刺激が強いため、カメムシにも効果が期待できます。一般に販売されている忌避剤にも、唐辛子エキスが含まれているものが多いです。タバスコのような唐辛子やハラペーニョなどが液体になったものを、水で薄めてから撒くようにしましょう。ただ、人間にとっても唐辛子の匂いは刺激となります。目が痛くなったりむせてしまったりするので、使うときは気を付けてくださいね。目や口を守るために、マスクやゴーグルをつけて散布することをオススメします。
ハッカのオイルは蚊除けにもよく使われますが、カメムシの忌避剤としても有効です。農作物だけでなく、室内や洗濯物に用いやすいのも特徴。
[ハッカ油を使った忌避剤の作り方]
以上の材料をスプレーボトルに入れて、混ぜてから散布します。用途に合わせてそれぞれの忌避剤をカメムシ対策に使い分けることができますね。
農作物に被害を及ぼす吸汁性害虫、カメムシの生態は一体どのようなものでしょうか?カメムシの生涯は1年半ほどで、全般的に春から秋にかけて活発に活動するのが特徴です。その間に産卵が行われ、生まれたカメムシは何度か脱皮を繰り返して約1ヶ月で成虫になるので、放っておくとカメムシの数はどんどん増えていくでしょう。
カメムシはストローのような針状の口器を、果物や茎・葉に刺して水分を吸って栄養を蓄えます。寒くなってくると暖かい場所を求めて枯れ葉や住宅の隙間に移動し、越冬してまた春が来るのを待ちます。カメムシの中には農作物の害虫を捕食するタイプの益虫もいるので、すべてのカメムシが害虫ではないことも知っておいてください。
カメムシは春から秋にかけて注意が必要です。お米を吸汁する「カスミカメムシ類」は、お米が柔らかい稲穂を狙って、7月下旬から8月上旬にかけて発生。「チャバネアオカメムシ」「ツヤアオカメムシ」「クサギカメムシ」は、果樹系・大豆・野菜を好みます。4月から10月にかけて吸汁し、成虫のまま果樹園の下の落ち葉の中で越冬します。
カメムシが好きな食べ物は、米やリンゴ・ミカンのような柑橘類、モモなどの果物、ナス科の野菜(トマト・トウガラシ・シシトウ)、ヒルガオ科の野菜、サツマイモ、大豆、アブラナ科の野菜(ダイコン・キャベツ・コマツナ)など、たくさんあります!農作物全般はカメムシに警戒したほうがよさそうですね。
カメムシにお米が吸汁されると、農家さんであればお米を販売できなくなる可能性もあります。斑点米や黒いくさび形の黒点米などが発生し、味や栄養面でも品質が落ちてしまうのです。野菜や果樹系の実や茎が吸汁されると、植物自体が発育不良になり、実が美味しくなくなったり茎や葉が変形したりします。カメムシの被害によって商品として販売できなくなったり、美味しくなくなったりする前に、しっかりと対策しましょう。
カメムシの駆除方法として、安心して使用できる化学物質を含まない忌避剤は「木酢液」「コーヒー」「唐辛子」「ハッカ」の4つです。畑や室内など使用する場所によって、それぞれの忌避剤を使い分けてみてはいかがでしょうか?農作物に被害をもたらす害虫タイプのカメムシは、春から秋にかけて活発に行動します。
その時期は、好物であるお米・植物・果物にカメムシが寄ってきていないか頻繁に確認して、こまめに忌避剤を撒くようにしましょう。すでにたくさんのカメムシが飛来して被害が大きく、自分で駆除するのに限界を感じたらぜひ「808シティ株式会社」にご相談ください。害虫対策のプロフェッショナルが対応させていただきます。
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