家にいるダニは1種類というわけではなく、種類によって特徴や人に与える被害に違いがあることを、以前コラム「ダニによる害とはどんなもの?ダニの種類と特徴についても詳しく解説」で紹介しました。
今回はダニの被害に遭わないためにできる対策について解説します。
ダニの被害でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
実は、ダニの種類によって、効く薬が違います。
人を吸血するイエダニとトリサシダニは、市販の殺虫剤で駆除ができます。
スプレータイプや燻煙タイプが販売されていますが、しっかりと駆除するのであればどちらのタイプもご使用されることをおすすめします。
一方、ヒョウヒダニ・コナダニ・ツメダニですが、殺虫剤だけでは十分な効果があまり期待できません。
なぜかと言うと、殺虫剤によって死ぬ数よりも、繁殖で増える方が勝ってしまうことがあるためです。
これらのダニには、掃除機で吸い取ることが有効です。
ヒョウヒダニ・コナダニ・ツメダニの対策には、掃除機をかけることが有効であることは先に述べました。
具体的にどのように掃除機をかければよいのでしょうか。
ダニ対策に効果的な掃除機のかけ方にはポイントがあります。
まず、布団用のノズルを用意します。
布団専用の掃除機である必要はありません。
なるべく強い吸い込み量で、1平米を30秒かけてノズルをゆっくり動かします。
敷布団は片面2平米程度ですので、1分程度ですね。
掛布団もやりたいですが、手間に感じる方は、体が触れる面だけでもやりたいですね。
では、どれくらいの頻度で行うとよいのでしょう。
ある実験では、布団に3日に1回の割合で掃除機をかけると、ダニの量は減少していくことが報告されています。
週に2回程度であればできそうでしょうか。
私自身、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎を持っていて、こどもは小児ぜんそくでした。
原因は、ダニの死がい・ふん・脱け殻といったアレルゲンの可能性が高いということで、布団用の掃除機を買ってきて頑張ってはみたものの、長続きしませんでした。
不規則な時間帯でお仕事をされている方や出張が多い方には、3日1回、日中に掃除機をかけることは難しいこともおありでしょう。
昔は布団を干して叩く光景もよく見られ、ダニ退治に効果があるように感じている人も少なくないようです。
しかし、布団を干しても、光と熱を嫌がってダニは繊維の奥深くに逃げ込むので 、必ずしもダニ退治に効果的とは言えないことが分かってきました。
また、アレルゲンとなるフンや死がいは布団を叩くと舞い上がってしまい、部屋の中に流れ込んで、かえって症状が発症するかもしれません。
布団を乾燥させるという面では悪いことではありませんが、取り込んだ後は掃除機をかけるようにしましょう。
アレルギー性鼻炎やぜんそくの原因とされているダニのフンは、水によく溶けます。
布団を半年に1回程度の頻度で、丸洗いやクリーニングに出すとよいでしょう。
洗った後は必ず業務用乾燥機で乾燥させますが、このときダニは熱で死滅します。
もっと手軽にご自身で対策するには、布団熱乾燥機という家電を使うとよいでしょう。
布団乾燥機は「熱で殺す」という直接的な効果と、「乾燥させて湿度を下げる」という効果で、ダニの発生を抑えることができます。
しかし、死がいやフンはアレルギー原因物質として残るので、布団乾燥機を使用した後は掃除機をかけましょう。
ダニは目視で確認できないくらい小さな虫ですので、ダニの被害だと疑いがあるときには、まず駆除業者や研究機関に問い合わせをしてダニの相談や検査をしましょう。
その後ご自身で対策する場合は、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
ダニは身近な害虫で健康被害もある重要な害虫ですので、ぜひ対策をしていただきたいと思います。
808シティ株式会社 代表取締役社長
足立雅也
大手害虫駆除業者で様々な害虫駆除を体得し、その技術を競う全国大会で優勝実績を持つ。
現場で作業にとどまらず、関連する協会や学会の役員を務めるなど、業界活動にも意欲的で、数々の講義・講演を行っている。
東京・神奈川・埼玉を中心とした関東圏から、
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